はじめまして。
「Artpaca Journal」をご覧いただき誠にありがとうございます。
このサイトは、働きながら大学院に在籍し美術史を研究している筆者が日々の暮らしや備忘などを綴っていくアートメディアです。
この記事では、サイト開設のはじめに社会人になってから美術を“学び直す”という選択をした理由や、どんなふうに日々アートと向き合っているのか。そんな話ができればと思います。
社会人学生6年目になりました

私は現在とある美術系大学院の修士課程に在籍しており、美術史の研究をしています。
とはいえ、ピチピチの現役生ではなく、平日は社会人・週末は大学院生として2足のわらじを履いて学生生活を送っています。
大学院の前は学部にも在籍していたので、社会人学生は通算すると2025年現在で6年目になります。自分がまさかこのように長い期間、学ぶことを継続できていることに正直驚いていますが、毎日楽しく社会人学生をしています。
専攻に美術史を選んだ理由

私の専攻は西洋美術史です。なぜ美術史を学び直したかというと単に「飽きずに続けられそうだったから」です。
実は社会人学生としての最初の動機は「大学を卒業する」ことでした。
恥ずかしながら、若い頃はあまり勉強の重要性理解することができず、高校を卒業後着の身着のままの進学をせずに社会に出ました。家庭がそこまで裕福ではなく、両親もあまり大学進学を考えていなかったことも影響しているかも知れません。
元来働くことは好きなので、おしゃれなもの・好きなものに囲まれてやりがいを持って働きてきましたが、社会人生活を送る中で、「大学くらい通っておけば良かったな」と後悔のような想いを抱くようになりました。今思うと軽い学歴コンプレックスを持っていたのかも知れません。
長い間そんな思いを抱えながら働いていましたが、ある時ふと「今なら大学に通うことができるかも」と感じる瞬間がありました。仕事を独立し、自分でタイムマネジメントがしやすく金銭的な余裕も多少あったのです。
そこで「●●歳までに大学を卒業するぞ!」と目標を決めて、大学入学を決意したのでした。
そのため、大学選びの重要な要素は「4年間通い続けることができるかどうか」。
当初は自身の仕事の分野に近しい領域を検討したりもしましたが、正直まったく面白そうには思えなかったため、単純に興味を持てる分野から選ぼうと考えました。
そこで選んだのが美術です。昔から美しいものや綺麗なもの、おしゃれなものが大好きで、美術館やアート・デザインにも興味関心が強かったため、この分野であれば大学生活を送ることができそうだと思いました。
「継続できそう」という理由だけで選んだ美術大学ですが、気づけばその魅力にどっぷりハマり。(笑)
目標の年齢までに大学卒業どころか、気づけば修士課程にまで進んでしましました。この6年間で見事な美術オタクになってしまった私の日常を、もしよろしければ覗いて行ってくださいね。
Artpaca Journalについて
このメディアでは、社会人大学生の日常についてや学びの振り返りとしての美術史・作品考察、末席ながら専門的に研究している大学院生目線での展覧会レビューなどをマイペースに発信していければと思います。
私が大人になって美術と出会い夢中になったように、読んだ方が少しでも美術を身近に感じてもらえたり、学び直しをしてみようと感じてもらえたら幸いです。